人工知能搭載の「Wantedly People」が名刺管理アプリのスタンダードとなるのか?レビューしてみる。

名刺管理アプリWantedly people

名刺管理アプリと言えば、100万人以上が利用する「Eight(エイト)」が超有名で圧倒的なシェアを誇っているのだが、2016年11月にこの「Eight」を脅かすほどの機能を搭載した名刺管理アプリが登場したので早速利用してみました。

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eight_camcard
※Wantedly Peopleの公式サイトに「100万人が使う」と記載されていますが、これは運営会社であるウォンテッドリー株式会社が提供している他のサービスなどを利用しているユーザー数を含めているため、名刺管理アプリを利用しているユーザーが100万人いるという訳では無いです。

アカウント登録なしで使える名刺管理アプリ「Wantedly People」

実は私、仕事上複数枚の名刺を使い分けており、Eightにお客様の名刺すべてを登録してしまうと、もしEight上で繋がった場合に相手に渡した名刺情報と異なってしまうため、相手側としては「???」ってなります。なので、私のように複数枚の名刺を利用している場合はEight以外のサービスで名刺管理を行わなければならない。

で、今回はこのWatedly Peopleが使える名刺管理アプリなのかどうかを実際に試してみました。

Wantedly People 公式サイト

このWantedly Peopleはアカウント登録をすることで、Eight同様相手と繋がり、SNS的な使い方をすることができるのだが、アカウント登録をしなければ誰とも繋がることなく名刺管理を行うことができるようだ。まさに今私が欲している名刺管理アプリと言えます。(Wantedly Peopleの本来の目的とした使い方とは異なると思うが・・・)

Wantedly Peopleで名刺を登録してみる

名刺管理アプリレビュー

では早速、Wantedly Peopleをインストールし、手元にあった名刺を登録してみます。

アプリを起動すると自動的にカメラが起動し撮影モードに。
画面上には「今すぐプロフィールを作成」というボタンが表示されるが、これは無視してOK。今回は誰とも繋がらずに名刺管理をしたいので自分のデータは一切登録しません。

WantedlyPeopleレビュー

名刺を撮影すると、すぐに「名刺を読み取りました!」と表示され、Wantedlyに登録されている情報と似ていれば候補者が表示されます。候補者の中に名刺情報の人がいなければ「名刺の情報をそのまま使う」を選択して連絡先に追加するだけで登録は完了です。ここまででわずか5秒程度。しかも、カメラで撮影する際に名刺が斜めになっていてもまったく問題なくきちんと補正されます。

名刺10枚を一気に登録可能!その精度はどうなのか?

WantedlyPeopleレビュー
同時に10枚 瞬間データ化」と謳っているが、実際にどうなのかを試してみることに。
手元にあったのは残念ながら6枚だったので6枚を同時に撮影してみる。

全ての名刺が画面内に収まる様にカメラを向けると「デジカメの顔認識」のように丸印が表示され、すべての名刺に丸印がついたところでパシャリと撮影。

WantedlyPeopleレビュー

すると、6人分の名刺を読み取ったと表示はされるものの、撮影がうまくいってないと「読み取れませんでした。手入力で登録」といった表示がでてきます。何度も撮影しなおしするよりは1枚1枚しっかりと登録していった方が早いかも知れません。

OCRの認識精度はめちゃ高い。人工知能が精度を高めていく。

Wantedly Peopleは、撮影した名刺情報をデータ化するためにOCR機能を利用しています。これはCamCard(カムカード)と同じ仕組みです。

Eightの場合はOCRに加えてオペレーターが目視で手入力をするため、データ化という点ではEightに勝るサービスはないかと思うが、このWantedly PeopleのOCR精度もめちゃくちゃ高く感じます。

しかもほぼ一瞬でデータ化されます。なんと言ってもスゴいのは「人工知能」で学習していくってところですね。

人工知能と機械学習を用いて画像情報・文字情報を解析しているので、データを認識・マッチング率が読み込めば読み込むほど賢くなります。

と公式サイトで謳っているように、このアプリを使い込むほど認識精度がめちゃくちゃ高くなっていくらしい。

以前までのアプリだと、アプリ側で誤認識をするデザインやレイアウトだと同一企業の名刺は全て手作業による修正が必要でしたが、このWantedly Peopleはその修正作業を徐々に学習していって認識精度を高めていくって事ですね。これは素晴らしい。

Wantedly Peopleの残念なポイント

サービス公開当初はCSVファイル出力機能とWEB管理が搭載されておらず、この2点が残念なポイントと感じておりましたが2017年4月11日にCSVファイルの出力とWEB管理に対応しております。

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WantedlyPeopleログイン画面

これで、めちゃくちゃ使い勝手が良い名刺管理アプリになったと感じておりましたが、長期間利用してくるとやっぱり残念なポイントが出てきます。
それは、OCRの精度が高いと言ってもどうしても目視による確認作業が発生してしまうと言うこと。

最近ではLINEが提供している「myBridge(マイブリッジ)」がとても使いやすいので、個人的にはこちらのアプリをおすすめしております。

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mybridge-名刺管理アプリ