先日、ARグラス「XREAL Air」(旧:Nreal Air)を購入したのだが、こういったメガネタイプのガジェットというのはド近眼な筆者にとっては非常に厄介な問題が出てくるのです。
それは、メガネをかけないとまったく見えない。ということ。
普段かけているメガネの上に、このXREALを装着しても使えないことも無いが、やっぱり不便。かといって、コンタクトにすると、就寝前に寝ながらXREALで楽しむといったことができないんですよね。
XREALが公式認定している「JUN GINZA」という眼鏡専門店に依頼すれば、度付きのインサートレンズを作ってくれるのですが、その為には、予約をした上で来店し、レンズの度数をチェックして、注文。そして、そこから完成まで5日ほど日数がかかる。お店に行かなくても郵送で対応可能らしいが、それだともっと日数がかかるし、なにせ面倒すぎる。
ということで、使わなくなったメガネを利用して、XREAL用に度付きインサートレンズを自作してみました。
インサートレンズを自作する方法
1.インサートレンズを取り外す
まずは、XREAL Airに付属しているダミーのレンズが付いた「インサートレンズ」を用意し、ダミーレンズを外します。
精密プラスドライバーを使えば、簡単にレンズの取り外しは可能です。
取り外したネジは、とても小さいので無くさないように、しっかりと保管しておきます。
2.度付きメガネのレンズを外す
そして、使い古しのメガネからレンズだけを取り外します。メガネのレンズは、力をちょっと加えると意外にも簡単にレンズが外れます。これは、JINSの格安メガネですが、全般的にメガネのレンズというのは外しやすいとのこと。
もし、取りにくい場合は、ドライヤーなどで熱を加えると取り外ししやすくなるとJINSの人が言ってました。
メガネから取り外したレンズを、先ほど分解したパーツに取り付けていくわけですが、このアタッチメント部分は、突起部分をレンズに埋め込まれるようにしないといけないので、ちょっとした加工が必要になってきます。
ちなみに、XREAL Airのインサートレンズと一般的なメガネのレンズの大きさは全然違います。
(小さい方が純正のインサートレンズ)
ですが、実際に装着してみると、この大きさの違いはあまり気にならないので大丈夫。
3.レンズに穴をあける
先ほどのアタッチメントにレンズを取り付けるためには、レンズに穴をあける必要があるため、このミニルーターを使います。
ミニルーターでレンズを削っていくと、こんな感じで白い粉が大量に出てきます。これには結構ビビりました。
が、構わず、ガンガン穴を開けていきます。
穴を開けると、こんな感じになります。見栄えは相当悪いですが、XREALのインサートレンズとして取り付ければ、この穴は視界に入らないのでまったく気になりません。
両方のレンズに穴を開ければ、あとはインサートレンズ用アタッチメントに取り付ければ完了です。
4.アタッチメントとレンズを取り付ける
穴を開ける際にアタッチメントの突起部分と同じサイズで開けることができれば、先ほど取り外したネジで固定ができるのですが、それは至難の業。
なので、筆者はこの万能接着剤「BONDIC」でくっつけちゃいます。
BONDICは、特殊な液剤にUVライトをあてることで、ガチガチに固定させてしまうという接着剤です。(UVライトをあてなければ固まることは無いので、間違って塗布したとしても、拭けば元に戻ります)
レンズの穴にBONDICの液剤を入れて、UVライトでしっかりと固定します。
両方のレンズをBONDICで固定して、完了!
自作した度付きインサートレンズを装着
実際に、XREAL Airに自作のインサートレンズを装着してみると、レンズの大きさはまったく気にならないし、耳にかけてみてもまったく問題なしです。
この自作のインサートレンズのおかげで、裸眼でXREAL Airをかけてもきっちりと見えるようになりました!
数週間、これを使ってますがなんら問題無く使用できていますので、筆者と同じ悩みを持たれている方は、ぜひ、お試しくださいませ。(あくまでも、レンズを壊してしまっても良いという方向けですのであしからず)