わかりにくいスマホ・タブレットのCPUについて調べてみた。

  • 2014年12月23日
  • 2021年1月9日
  • Android

スマホのCPU

スマホやタブレットの性能を調べる上で重要なのは、やはり「CPU」ですよね。
スマホがこんなに普及する前の時代では、CPUの型番を見れば大体のスペックがわかったものですが、現在では多くの種類のCPUが存在するため、クロック数が高いからと言って一概に高スペックだとは言えず、もう訳が分からなくなってきています。

「そのスマホのCPUって何?」と聞かれ、「APQ8064T 1.7GHz」と答えても「それってどうなの?」って感じですよね。

ということで、今回はスマホやタブレットのCPUについてちょっと調べてみました。

38機種のCPU一覧(スマホ・タブレット)

キャリア端末CPU
各社共通iPhone6S/Plus64ビットアーキテクチャ搭載A9チップ
各社共通iPhone6/6Plus64ビットアーキテクチャ搭載A8チップ
SoftBank・auiPhone5S64ビットアーキテクチャ搭載A7チップ
各社共通Xperia Z3MSM8974AC 2.5GHz(クアッドコア)
各社共通Xperia Z4MSM8994AC 2.0GHz/1.5GHz
(オクタコア)
各社共通Xperia Z5MSM8994AC 2.0GHz/1.5GHz
(オクタコア)
SoftBankAQUOS CRYSTALMSM8926 1.2GHz(クアッドコア)
SoftBankAQUOS CRYSTAL XMSM8974AB 2.3GHz(クアッドコア)
SoftBankAQUOS Xx 304SHMSM8974AB 2.3GHz(クアッドコア)
SoftBankAQUOS Xx 206SHAPQ8064T 1.7GHz(クアッドコア)
SoftBankAQUOS PHONE Xx 302SHMSM8974 2.2GHz(クアッドコア)
SoftBankARROWS A 301FMSM8974 2.2GHz(クアッドコア)
SoftBankARROWS A 202FAPQ8064T 1.7GHz(クアッドコア)
auiPad Air/mini2/mini364ビットアーキテクチャ搭載A7チップ
auGALAXY Note Edge SCL24APQ8084 2.7GHz(クアッドコア)
auHTC J butterfly HTL23MSM8974AC 2.5GHz(クアッドコア)
auGALAXY S5 SCL23MSM8974AC 2.5GHz(クアッドコア)
auXperia ZL2 SOL25MSM8974AB 2.3GHz(クアッドコア)
auAQUOS SERIE SHL25MSM8974AB 2.3GHz(クアッドコア)
auTORQUE G01MSM8928 1.4GHz(クアッドコア)
auXperia Z1 SOL23MSM8974 2.2GHz(クアッドコア)
auGALAXY Note 3 SCL22MSM8974 2.3GHz(クアッドコア)
auXperia Z Ultra SOL24MSM8974 2.2GHz(クアッドコア)
ドコモ・auXperia Z2 TabletMSM8974AB 2.3GHz(クアッドコア)
auAQUOS PAD SHT22MSM8974 2.2GHz(クアッドコア)
auASUS MeMO Pad8Intel Atom Z3580 2.3GHz(クアッドコア)
auGoogle Nexus 7APQ8064 1.5GHz(クアッドコア)
ドコモXperia Z3 CompactMSM8974AC 2.5GHz(クアッドコア)
ドコモGALAXY Note EdgeAPQ8084 2.7GHz(クアッドコア)
ドコモGALAXY S5 ACTIVEMSM8974AC 2.5GHz(クアッドコア)
ドコモAQUOS ZETAMSM8974AB 2.3GHz(クアッドコア)
ドコモARROWS NXMSM8974AB 2.3GHz(クアッドコア)
ドコモXperia A2MSM8974 2.2GHz(クアッドコア)
Y!mobileNexus 6APQ8084 2.7GHz(クアッドコア)
Y!mobileNexus 5MSM8974 2.26GHz(クアッドコア)
Y!mobileMediaPadKIRIN910 1.6GHz(クアッドコア)
Y!mobileSTREAM XHiSilicon K3V2 1.5GHz(クアッドコア)
Y!mobileARROWS SAPQ8064 1.5GHz(クアッドコア)

4キャリアの主要機種について一覧表を作ってみてちょっとだけわかったことがあります。

スマホ向けのCPUは、「MSM8974AC」というのが最近(2014年12月時点)の主流らしい。

この「MSM」からはじまるCPUは「Snapdragon」と呼ばれており、210/410/610/810とシリーズがあるようです。(「810」が最新で、「MSM8994」がそれになります)

「APQ8064」→「MSM8974」→「MSM8974AB」→「MSM8974AC」→「MSM8994AC」という感じで進化しているようです。

最新の「Snapdragon810(MSM8994AC)」はオクタコアになっていて、8個のコアで処理を行うため理論上は従来の倍の処理速度になるみたいですね。

実際にベンチマークしてみた結果

ベンチマークアプリで私の保有している3機種を行おうとしたが、iOSとAndroid共通のアプリが無かった為、今回はAndroid端末のみの実施結果です。

使用したアプリは「AnTuTu Benchmark」。

AQUOSPHONE(APQ8064T)のベンチマーク

では最初に「AQUOSPHONE Xx 206SH」

206shベンチマーク結果

フルでチェックしたスコアとしては「29985」。CPUのベンチマークとしては「整数演算:2574」「浮動小数点演算:2641」。

これがCPU「APQ8064T 1.7GHz(クアッドコア)」の数値となります。

Xperia Z2 Tablet(MSM8974AB)のベンチマーク

では、比較的新しめのCPU「MSM8974AB 2.3GHz(クアッドコア)」を搭載したXperia X2 Tabletでのベンチマークスコアはこちら。

xperiaベンチマーク

トータルスコアとしては「41897」ということで、206SHの約1.4倍のスコアです。CPUのベンチマークとしては「整数演算:3790」「浮動小数点演算:3927」。

ベンチマークランキング

デバイスのランキングでいうと8番手のスコアになっています。

Xperia Z2 Tabletのひとつ上の「GALAXY S5」ですが、こちらのCPUは「MSM8974AC」なので、やはり「AB」よりも「AC」の方が高性能なんでしょうね。

Xperia Z3(MSM8974AC)のベンチマーク

では、2015年1月に購入したXperia Z3のSnapdragon801(MSM8974AC)でもやってみましょう。

XperiaZ3のベンチマーク

トータルスコアは「45910」。
AQUOSPHONE 206SHの1.53倍、Z2 Tabletよりおよそ10%ほど性能が良いみたいです。オクタコアの機種を持っていないのが残念ですが、Z4やZ5はもっと良い結果がでるんだろうなぁ。

今後どういうCPUが普及していくかわかりませんが、当面はこのMSM8974以降のシリーズが主流になっていくと思いますので、末尾が「AC」以降のものが搭載された機種を選択していった方が良さそうですね。