ソフトバンクから2013/03/08に発売されたシャープAQUOSPHONE Xx 203SH。
私は前機種(といっても現役機種)の106SHで相当痛い目にあっているので、基本的に疑いの目で新機種の203SHを触ってきましたので印象を書いてみます。
203SHのIGZO搭載ディスプレイは至って普通
IGZO(イグゾー)とはシャープが社運をかけている液晶ディスプレイで、以前までiPad用のディスプレイとして提供していた。(現在は採算が合わないとのことで提供していない)
IGZOは、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、亜鉛(Zn)、酸素(O)によって構成される世界初の量産化液晶ディスプレイで、高精度・低消費電力化など様々な効果があるらしい。
203SHのディスプレイを見ている感じは、106SHとさほど大差ない感じ。やはりこの程度の大きさだと、ある程度の精度まで行くと差がわからないです。
IGZO搭載によって実現した驚きの省電力、「余裕の2日間」。
なんて謳ってますが、どうなんでしょうね。106SHの時も大容量バッテリーといって長時間起動をアピってましたが、実際は半日くらいしか持ちませんからね。
この余裕の2日間っていうのも疑わしいものです。話半分としても丸1日持つって感じでしょうか。
メーカーは最長時間をPRしているけど、ユーザーが色々とアプリを入れていくと電力消費が激しくなり、メーカーが測定した数値と大きく変わりますから注意が必要です。
203SHと106SHのスペック比較
AQUOS PHONE Xx | 203SH | 106SH |
---|---|---|
サイズ | 約 幅69×高さ137×厚さ10.9mm | 約 幅67×高さ130×厚さ10.8mm |
重さ | 約 146g | 147g |
Android OS | 4.1 | 4.0 |
CPU | APQ8064 1.5GHz(クアッドコア) | MSM8260A 1.5GHz(デュアルコア) |
バッテリー | 2200mAh | 1900mAh |
ディスプレイ | 4.9インチ IGZO・1677万色 HD(1280×720ドット) | 4.7インチ TFT液晶・1677万色 HD (720×1280ドット) |
メモリ | ROM:32Gバイト RAM:2Gバイト | ROM:32Gバイト RAM:1Gバイト |
203SHのCPUはクアッドコアとなり、106SHの倍となって処理速度が速くなっているようです。
実機を触りましたが、確かにサクサク感があったように感じましたが106SHをはじめて触ったときと似た感じがします。
店頭にある実機は、ユーザー環境と異なるのでサクサク感があるんですよね。私の勝手な感触で行くと、数ヶ月間使い続けるとモッサリになりそうなそんな印象を受けましたね。
やはり、iOSを使ってきた人にとってまだまだAndroidOSはモッサリOSです。(ウィジェットなどはAndroid特有なので、ここは優れているとは思います。)
203SHのAndroidバージョンは4.1
106SHではバージョン4.0.4(カーネルバージョン3.0.8)ですが、今回の203SHではバージョン4.1.2(カーネルバージョン3.4.0)にアップしているので精度は向上しています。
106SHでも早くバージョンアップして欲しいのですが、203SHが売れなくなると困るのでシャープ側もまだまだ対応しないでしょうね。
Android4.1だからこそできる機能なのかどうか分かりませんが、気になる機能として「アナザービュー」というのが搭載されていました。
これは、二つのアプリを同時起動してながら作業ができるという機能です。例えばワンセグを見ながらtwitterをしたり、Youtubeを見ながら情報を探したりなどマルチウィンドウタスクが可能になりました。これは良いですね。
それと、テザリング機能が搭載されているので203SHをWifiルーターとして使うことが可能になっています。
総合的に結構良くなった203SH
従来の106SHと比較して、相当メジャーバージョンアップ感がある203SHという印象です。
私が今持っている106SHは、あと1年以上も使い続けなければいけないので機種変更するつもりはないですが、タイミングが合えば機種変更しても良いスマホじゃないでしょうか。但し数ヶ月間利用してもモッサリ感がでてこなければという条件付きですけどね。
AndroidOSはiOSと比較してもそれなりに便利な機能があるので、iPhoneやiPadの様なストレスフリーのOSに進化して、ハードウェアも追いついてくればAndroidの評価もきっと高くなってくるでしょう。