社畜から脱出するための退職代行サービスについてのまとめ。最優先すべきは会社では無く自分のこと。

社畜からの脱出

2020年の年明け早々、「退職代行サービス」を利用して退職するといった人が続出しているとニュースが流れていました。今やこんなサービスが出てくるとは時代は変わりましたね。

会社と自分自身、どちらが大事ですか?

私も過去6回ほど転職をしてきましたが、当時はこのようなサービスなど存在せず、自分の言葉で「退職」の意向を伝えるしかありませんでした。幸いにしてすべてブラック企業では無かったので会社からの嫌がらせなどは一切ありませんでしたが、やっぱりお世話になってきた会社を去ろうと決断したときの罪悪感的な感情が湧いたことを覚えています。

退職するときに思うことと言えば・・・

    1. すんなりと辞めさせてくれるだろうか?
    2. 退職金などの手続きはどうすれば良いのだろうか?
    3. 辞めたら上司や同僚を裏切ることになるんじゃないだろうか?
    4. 引き止めにあったときに断りきれるだろうか?
    5. 有休消化はさせてくれるだろうか?
    6. 退職理由は何て言おうか?

など、不安な点はやまほどあります。

性善説で考えると「会社に対しての罪悪感」が発生するのは当然かと思いますが、何回も転職してきた私の結論としては「会社は自分を守ってはくれない!最優先すべきは自分のこと!」ということ。

仮に会社に引き止められたり、なかなか退職の意思を言い出せなくて残ったとしても、会社の経営状況が悪くなったら経営者は容赦なくリストラをしてきます。(会社側としては断腸の思いで断行するのでしょうが)生き残るためには仕方ないことですよね。

逆に考えれば、社員側も同様ということです。最終的には自己中心的考えで良いと思います。(もちろん円満退社が理想的ということは言うまでもありません)

退職したい本当の理由ベスト10

株式会社リクルートキャリアが公開しているランキングによれば、退職する際の本当の理由は以下の通りとのこと。

1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
2位:労働時間・環境が不満だった(14%)
3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
4位:給与が低かった(12%)
5位:仕事内容が面白くなかった(9%)
6位:社長がワンマンだった(7%)
7位:社風が合わなかった(6%)
7位:会社の経営方針・経営状況が変化した(6%)
7位:キャリアアップしたかった(6%)
10位:昇進・評価が不満だった(4%)

参考元:リクナビNEXT「転職理由と退職理由の本音ランキングBest10」より

私が転職した際の理由もこのトップ10にほぼ入っているので、ほぼほぼみんな会社に対して思うことは一緒なんですね。

話題の「退職代行」とはどんなサービスなのか?

さて本題に戻りまして、「退職代行」というのはどういったことをやってくれるのでしょうか?

「退職代行サービス」は、会社を辞めたくても辞められない人向けのサービスで、2018年頃からニーズが高まっています。主に、会社に対して本人に代わって退職の意思を連絡することがサービス内容となっており一般的には、金銭的な交渉などは行わないとのこと。

退職する上で会社と交渉するには弁護士が必要

上記の説明文を読むと、「ん?退職の連絡をしてくれるだけ?」と思いますよね。

「退職金の請求」、「有給休暇の申請」、「未払い賃金の請求」などの交渉や手続きを行うには、弁護士資格が無いと出来ない(弁護士法72条)ため、退職代行サービスに弁護士がいない限りこういった交渉は行えません。

単純に、「やめられれば良い」ということであればどの退職代行サービスでも問題は無いですが、金銭的交渉が入ってくる場合は弁護士がいる退職代行サービスを探した方が良いでしょう。

退職代行サービスを使った方が良い人はどんな人?

    1. 給料が最低賃金を上回っている
    2. サービス残業が多すぎ
    3. パワハラやセクハラが横行している
    4. 上司からの暴言または暴力がある
    5. 有給休暇など休みがとれない
    6. 精神的苦痛な業務を与えられる

いわゆるブラック企業で、社畜扱いされている人ですね。

上記項目にあてはまっている場合、会社側に対して金銭的交渉が可能かと思います。こういった場合、本人が交渉しようとすると逆に会社側に言いくるめられて泣き寝入りせざるを得ない状態になる可能性が高いため、退職代行サービスを利用した方が良いでしょう。

退職代行サービスを使ったことによる失敗談・トラブル事例

【退職代行業者とのトラブル】

・お金を振り込んでも実行してくれない
・退職後連絡がとれなくなる
・弁護士不在の業者が会社と交渉してしまった

【会社側とのトラブル】

・社員全員で自宅に押しかけられた
・退職を認めず、引き止めにあう
・有休消化を使わせない
・離職票が送られてこない

引用元:退職代行研究所
【実際にあった】退職代行の失敗・トラブル体験談9選!リスク回避の方法は?

上記のようなトラブルはありつつも、退職業者を利用したことで100%に近い成功率で退職は出来ているようです。ただ、お金を振り込んでも実行してくれないというのは、低価格を謳い文句に詐欺集団の退職代行業者だったようですので、業者選定を誤らなければほぼ退職が出来ていると言っていいでしょう。

退職代行サービスの価格相場

正社員の場合アルバイトの場合
退職代行(一般業者)平均価格 32,277円平均価格 26,291円
退職代行(弁護士)平均価格 50,512円平均価格 42,124円

出典元:「退職代行の利用料金の相場価格はいくら?人気の62社の値段を一覧で紹介!

おすすめ退職代行サービス会社3選

退職代行EXIT(イグジット)

退職代行EXIT(イグジット)

退職成功率「100%」を誇る退職代行業最大手「EXIT」。
EXIT株式会社の代表取締役 岡崎氏の得意なことが「やめること」というのが笑えます。

正社員・契約社員の場合アルバイトの場合
価格50,000円30,000円

EXITは、会社側への伝達役に特化しており交渉行為は行わないが、本人が会社側とは一切連絡をとらずに離職票や源泉徴収票の発行確認など退職後のフォローも万全な業者。

会社側との交渉が必要の無い方におすすめ。

EXIT 公式サイト

退職代行Jobs

退職代行Jobs

業界初の「顧問弁護士監修」の退職代行。
弁護士事務所の事業としないことで低価格、24時間対応できることが強みの業者。
EXIT同様、弁護士が代行をするわけではないので会社側との交渉は行わないが、顧問弁護士がバックについているということで退職まで円滑にすすめることが可能です。

正社員・契約社員・アルバイト一律
価格29,800円

退職代行Jobs 公式サイト

弁護士法人みやびの退職代行サービス

弁護士法人みやびの退職代行サービス

弁護士法人が行う退職代行のため、会社側との金銭的交渉など法律的に対処をしてくれますので、「有休消化」「残業代」「未払い賃金」「退職金」などの回収も行ってくれます。退職成功率は100%。

着手金55,000円
オプション費用残業代・退職金請求等、回収額の20%

紹介した退職代行業の中で一番高額ではありますが、弁護士法人が代行するという安心感があります。
会社側との交渉が必要な方にはおすすめできる退職代行業です。

弁護士法人みやびの退職代行サービス 公式サイト

退職代行業に依頼する前に

「会社は自分を守ってくれない、最優先すべきは自分のこと」と前述しましたが、一度、今後の自分の人生について見つめ直してみてください。

ブラック企業に勤めてて、精神的にも体力的にも限界が来ているという場合はすぐにでも退職の意思を伝えるべきだと思いますが、そうで無い場合は再考しても遅くはありません。逆に後悔をしてしまう結果に繋がることだってあります。

例えば、「あと数年、いや数ヶ月我慢して頑張っていれば、給料があがったかも」もしくは「上場してストックオプションがもらえたかも」、「業績を持ち直して給料アップに繋がったかも」や、「そもそも退職の原因となった上司が突然辞めた」などと言ったことも考えられます。
実際に私も「残っていれば・・・・」といった後悔をしたこともあります。

退職した後でも「辞めて良かった!」と旨を張って言い切れるような判断をぜひしてください。

「退職しないで頑張って会社を利用してやる」というしたたかな考えを持っても良いんです。最優先すべきことは自分のことなんですから