2014年12月15日に衝撃のニュースが流れました。
イーフロンティア、民事再生法の適用を。負債総額は約23億5,000万
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141215-00000063-impress-game
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知らない方も多いと思うので説明するが「イーフロンティア」はパッケージソフトの企画販売会社として1999年に設立され、多くのソフト会社をM&Aし、拡大してきた会社です。ヨドバシカメラやビックカメラ、ヤマダ電気などの量販店ソフトコーナーに行くとイーフロンティアのパッケージソフトが並んでいるので興味があれば見に行って欲しい。
代表的なソフトとしては、以前まで「shade」や「筆王」も販売していたし、最近では「VideoStudio」などのコーレル製品も販売しています。業界内では「イーフロ」と言えば知らない人はいないほどの大きい会社となていました。
23億の負債を抱えたイーフロを救う企業はあるのか?
あくまでも個人的な意見だが、正直、救世主は現れないだろう。
なぜなら、イーフロンティアは企画販売会社であって、自社開発の製品がないからだ。つまり、今イーフロンティアが販売している製品は別にメーカーが存在しているため、23億もの負債を抱えるよりは、直接その開発会社と契約をして販売権を取った方が賢いだろう。
もちろん現在イーフロンティアが持っているユーザーリストには価値があるだろうが、果たして23億の借金をかかるまでして欲しいかと言うと疑問ですね。恐らくこのニュースで大喜びしているのは、あのソースネクストじゃなかろうか。ソースネクストは上場企業だし経営体質も健全になってきているから、ソースネクストがイーフロと契約していた開発会社へアプローチすれば、すぐに乗り換えられるんじゃないかなぁ。
負の連鎖が恐ろしいパッケージソフト業界
仮にイーフロンティアの競合が前述のように開発会社を抑えてしまったら、イーフロンティア本体には何の価値もなくなり、倒産せざる終えないんじゃないだろうか。そうなると、今度は量販店へ卸していたソフト流通会社大手の「ソフトバンク&コマース」にまで影響が及ぶ。なぜなら商品の返品が出来ないからだ。
今度は、流通会社が量販店から帰ってきた返品商品を返すところがなく自社内で処分しなければならない。となると、今度は他のメーカー商品を大量に出荷していくことは避けていくことだろう。で、他のソフトメーカーは流通が在庫をとってくれないから売上が伸びない。
もちろん量販店のソフトコーナーはただでさえ、閑古鳥が鳴いている状態なのに今よりももっと小さい売場となり誰もその存在に気づかない状態になることが予想される。この負のスパイラルが続くとパッケージソフト業界は方向転換しないと生き残れないでしょうね。
ソースネクストはだいぶ前から方向転換をして直接販売を強化しているから、生き残れるだろうがソフト流通に過剰に依存していた他のソフトメーカーは危険ですね。今後はおそらくもっと多くのソフトメーカーが倒産していくのではなかろうか?