ミラー型ドライブレコーダーは買いなのか?使って分かったメリット・デメリットまとめ

ミラー型ドラレコ

iPhoneを買ったら必ずケースを買う。そんな感じで、車を買ったらドラレコを買うというのがもはやあたりまえの時代になってきました。
不運にも煽り運転の被害や自動車事故にあった際には、ドラレコの映像が決定的証拠となるのでドラレコの搭載は必須と言っても過言では無いですね。

そこで、今回は、最近主流となってきているバックミラータイプの「デジタルミラードライブレコーダー」を3ヶ月ほど利用してみたので、ミラー型ドラレコのメリット・デメリットをまとめてみました。

ミラーカムRを利用して分かったメリット・デメリット

ネオトーキョーミラーカム

購入したのは、ネオトーキョー(モジ株式会社)が販売する「ミラーカムR MRC-2020R」(税込価格:24,800円)。
「国産ドラレコ」、「高画質の映像」そして「GPSロガーもついて高機能」と評価が高かったのでこれをチョイスしました。

今回まとめるメリット・デメリットはミラーカムの評価というわけでは無く、「ミラー型ドラレコ」というくくりでレポートします。

デジタルミラー型ドラレコのメリット

メリット1.

車内にどんなに荷物があっても後方の確認ができる

車内に荷物が大量にあり後方が見えない

個人的にはこれが最大のメリットでした。
荷物を大量に積んだ状態になるとどうしても後部ガラスが塞がってしまい、バックミラーで後方を確認するのは不可能。ところが、ミラー型ドラレコの場合は後方のカメラ自体が後部ガラスにあるため、車内がどんな状態であれ、後方確認ができるっていうのは嬉しい。

メリット2.

広角レンズで死角が少なくなる

従来のバックミラーとデジタルミラー型ドラレコの違い

完璧に死角が無くなるわけでは無いのですが、広角レンズで映すため、従来のミラーでは映らない場所も確認することができます。
すり抜けをしてくるバイクや自転車などを目視をせずとも確認ができる。

メリット3.

夜間走行時でも後続車両が明るめに見える

これは製品によっても異なる点かとも思えるが、ミラーカムRではソニーの「IMX307センサー」を採用していることから夜間でも明るい映像を映し出すため非常に見やすい。

メリット4.

その場で映像確認ができる

いちいち、マイクロSDカードをドラレコから抜き取ってパソコンで映像を確認するという作業が不要。
デジタルミラー自体がモニターになって録画映像を再生できるので、その場で証拠映像を確認することができる。

デジタルミラー型ドラレコのデメリット

デメリット1.

最初のうちは距離感が掴みにくい

デジタルミラー型ドラレコのデメリット

まず最初に感じたのは「うわっ、見にくい」ってこと。
なにせ、今までのバックミラーに写っていた風景と、デジタルミラーに映る風景では距離感が全然違いますからね。ただ、この点については慣れればまったく問題が無いです。

今では、デジタルミラーの映像があたりまえの感じになっているので、普通のバックミラーに戻すと逆に見にくい感じがします。

デメリット2.

慣れるまでは「酔う」

これは、前述のデメリットと同じですが、ミラー型ドラレコに慣れるまでは酔います。
距離感もそうですが、デジタルミラーに映る映像は決して「鏡」に写る感じとは違うので、ほんのちょっとだけカクカクした感じを受けます。
特に右左折をする際にそのカクカク感が強い。

デメリット3.

従来のような「鏡」としては使えなくなる

デジタルミラーは基本的に写り込みが激しいので、「反射防止シート」を付けるようになります。そうなると「鏡」としては一切機能しなくなります。
例えば信号待ちの際に、バックミラーを利用して鼻毛のチェックができなくなるので要注意です。

デメリット4.

ドラレコ本体の重みでズレまくる

デジタルミラー型ドラレコの欠点

これは取り付ける車種によって違うかもしれない。
エリシオンのバックミラーはもともと根本がゆるく設計されているせいか、走行中に振動があるとデジタルミラー本体の重さに耐えられず、下向きにズレてしまいます。

こうなると、後方の映像については問題ありませんが、フロント側の映像に影響が出てしまうので、動かないように固定する工夫が必要になります。

デメリット5.

雨天時のフロント撮影に難あり

雨天時のフロント撮影

※上の写真は、フロントカメラ側の映像をモニターに映し出しています。

一般的なデジタルミラー型ドラレコの場合、フロントカメラは本体前部に付いています。その為、フロントカメラの高さはバックミラーの高さと同じになり、調整が出来ません。
その高さが高い場所に位置していると、(特に対向式ワイパーでは)ワイパーで雨を拭き取りきれず、雨が邪魔して鮮明な映像を記録することが出来なくなります。

通常のドラレコであれば、設置場所を工夫すれば解決するかも知れませんが、デジタルミラー型の場合はガラコなどの撥水コートによって対策するしかないかもしれません。

デメリット6.

後部座席の人の顔が見えない

後部座席に子どもを乗せた際、寝ているのかどうかなどの確認がしにくくなります。
反射防止シートを貼った場合は、鏡としては使えないので後ろを向いて目視確認をするしかありません。

ただ、これはデジタルミラー型ドラレコとしてはしょうが無い点かもしれない。

デジタルミラー型ドラレコは結局買いなのか?

メリット・デメリットをそれぞれ挙げてみましたが、数ヶ月間利用した感想としては「買い」です。
(ただし、カメラの性能が高い場合に限ります。カメラの性能が低いと、夜間走行時には映像がぼんやりとして逆に危険かも知れません)

従来型のドラレコと、デジタルミラー型ドラレコどっちにしようかと悩んでいる人がいるとすれば、デジタルミラー型ドラレコを私はおすすめします。また、予算的に余裕があるのであれば、360度撮影ができるドラレコも併設することでドラレコ環境としては完璧になります。