【体験レポート】auの携帯料金未払いによる回線停止と契約解除までの流れを解説(個人信用情報データ付)

au督促状

auの料金を敢えて支払わないという実験

以前、ソフトバンクの携帯料金を滞納し続けるとどうなる?という記事を書いたのだがこれが思いの外、アクセスが多かったのでauユーザーでも同様の疑問があるかと思い実験したので、その詳細をまとめました。

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ソフトバンク督促状

最初に結論を書きますが、auは料金滞納者に対して非常に厳しいです。まさに「百害あって一利なし」です。

auの料金未払いについて多くのホームページを調べてみましたが、「料金を支払わなかったら信用情報に傷が付くから期限内で支払うこと」という一般的な正論が記載されていますが、どこもかしこも具体的に個人の信用情報がどうなるのかってことが書いていませんでした。本記事の後半には、auの未払いでどうなってしまうのか、実際の個人信用情報の画像付きで解説します

auの締め日、支払日はいつなのか?

auの公式サポートページを確認すると締め日および支払日は下記の通り。

au利用サービス締め日支払日
携帯電話・インターネット・auでんきを単独契約の場合月末毎月25日
KDDIまとめて請求の場合月末月末日 ※1
クレジット支払の場合月末各クレジット会社の振替日

※1 2015年8月以降に契約している場合、一部のまとめて請求のお客様は、口座振替日が毎月25日。

auの場合、ソフトバンクと異なって締め日は一律毎月末日となっています。(毎月1日から月末までの利用料金を翌月請求)

なので、口座振替や振込用紙での支払方法にしている場合、ほとんどの人は「月末締め翌月25日」ということになります。つまり、支払いサイトは最大で55日ということですね。

ソフトバンクでは10日、20日、末日の3パターンの締め日が存在しますが、auでは末締めの一択です。

auの携帯料金未払いによる回線停止日はいつなのか?

auの料金未払い実験1回目

口座振替日である翌月25日の引き落とし日に、あえて銀行口座のお金を引き出してゼロにし、引落が出来ないようにしてみました。これで支払期限が過ぎて未払い状態確定です。このままお金を支払わず放置してみます。

au未払いメッセージ着信

すると、翌月の5日に「10日期日の4月請求分のお支払ハガキをお送りしております。到着次第ご確認下さい。問157auへ」といったメッセージが届きます。

で、届いたハガキがこちら。

au電話料金お支払いのお願いハガキ

【利用停止予告通知書】
au電話料金お支払いのお願い
auをご利用頂き誠にありがとうございます。
お客様ご利用のau電話料金は、4月25日に残高不足により口座振替ができませんでした。つきましては左記のご注意の上、本振込依頼書にて、5月10日までにお支払いください。
万一、期日までにお支払いの確認がとれない場合は、誠に不本意ながらauサービスのご利用を停止させていただくことになりますのでご注意ください。
本状と行き違いでお支払い済みの場合は何とぞご容赦ください。

上記の督促状の内容によれば、25日の口座振替が出来なかった分の支払期限日は10日ですのでそれまでに支払ってください、11日には回線の利用を停止しますよ。ということです。

「auは引き落とし日の翌月11日には回線停止です。」

※指定日が金曜日の場合、実際に回線が停止するのは翌営業日の月曜日です。

auの回線停止後はすべてのサービスが使えなくなるのか?

電話の発着信は出来るのか?

ここで疑問に思うのは「携帯回線が停止されると着信もできないのか?」ということ。ソフトバンクでは回線が止まっても電話の着信はできていましたが、auでは実際どうなんでしょう。

早速、固定電話から回線が停止したauの電話番号へ発信をしてみると・・・「おかけになった電話はお客様のご都合によりおつなぎできません」というアナウンス。auは、着信自体もムリですね。(まぁ、当然ですよね)

回線停止後は「auお客様サポート(157)」および「料金センター(151)」への発信は可能ですが、緊急電話(110番や119番、災害伝言ダイヤル171番)への発信は不可です。
但し、緊急地震警報は受信可能。

その他、SMSやキャリアメールの送受信も出来なくなります。例えば、認証用としてSMSをスマホへ送信するタイプのサービスを利用している場合などは、そのサービスへログインさえ出来なくなる可能性もあります。

回線停止が解除されるタイミングはいつなのか?

コンビニやauショップで20時まで未払い分を支払った場合は、支払後約30分程度で回線が復活します。が、20時以降に支払った場合は翌日の朝9時以降に復活するようですので、未納分を支払う予定の場合は20時までに支払うことをおすすめします。

auかんたん決済は利用できるのか?また、利用解除はいつ?

当然ながらauのキャリア回線が停止されると同時にかんたん決済も利用できなくなります。もちろん、未払い分の料金を支払えば再度利用する事ができるようになります。

■利用規制解除の時期について
お支払い日の翌日13:00以降より順次規制が解除されていきます。
ただし、お支払が21:00を過ぎると、規制解除が1日遅くなり、翌々日13:00以降より順次解除されていきます。

※13:00以降に「順次」規制を解除をするため、対象となるお客さまの数により処理にお時間がかかります。13:00以降、少々お時間をいただく場合がございますので、ご了承ください。
※平日・休日の関係はなく、全て上記のスケジュールで規制が解除されます。
※お支払の時刻はKDDIにお支払の情報が届いた時刻を元に判断されます。

auの公式サイトによれば、未払い分支払後の翌日、または翌々日からauかんたん決済を利用できるようになるようです。

LINEやIP電話アプリ、SNSアプリは利用できるか?

auのキャリア回線を利用しての通信は一切利用できませんが、Wifi自体は普通に繋げられるのでLINEなどのメッセージアプリやSNSアプリ、IP電話のアプリであれば普通に使えます。なので、auの料金が未払い状態の場合にどうしても誰かと連絡を取りたいと言った場合は、Wi-Fi環境下で通信を行えば連絡をとることは可能です。

未払い状態で他社キャリアを契約できるのか?

未払いが続いた状態で「他社キャリアへMNPすれば、しばらくは使えるんじゃ無いか?」と思われるだろうが、実は、各キャリアは「電気通信事業者協会」に加盟しており、他社キャリアでの未払い情報を共有しています。その為、MNPで乗り換えようとしても、「未払い状況をなくしてから契約してください」と契約審査でNGになってしまいます。

auの未払い状態がいつまで続くと強制契約解除になるのか?

auの料金未払い実験2回目

実験は1回目のハガキが届いたときで終了したのですが、その次が見たくて、再度検証してみました。

au督促状

1回目に送られてきたハガキ(督促状)は、薄ピンク色のハガキで届くのですが、このハガキが来ても放置をしていると、今度は薄緑色のハガキが届きます。

au契約解除予告ハガキ

契約解除予告ハガキが届いたら要注意です。
このハガキに記載されている「支払期日」までに支払わないと、契約解除をする場合があるというのと、個人信用情報機関へ登録するということが記載されています。

個人信用情報機関へ登録されるのは「携帯端末を分割払い(割賦契約)している場合に限ります。

たかが携帯料金と侮ってはいけません。

この個人信用情報機関へ登録をされてしまいますと、5年間くらいはクレジットやローン契約ができなくなるので何としてでも支払った方が良いです。特に住宅ローンという人生で一番大きな買い物を検討している場合であればなおさらです。

auの未払いをしたときの実際の個人信用情報データ

CICの信用情報開示報告書の未払い情報

CICのKDDIに関する情報

これは、個人信用情報機関「CIC(シー・アイ・シー)」で取得したauの報告書です。「登録元会社」はKDDI株式会社となっています。

CICの個人信用情報は、ローン契約やクレジットカード契約をする際に必ずと言っていいほど調査される情報ですので、ここのレポート上で悪い情報があると審査に落ちる可能性が高くなります。

ここで注目していただきたいのは下の赤枠の部分にある「入金状況」です。

   「$」マーク:請求通りの入金あり←これが一般的。
   「P」マーク:請求額の一部が入金された。←ネガティブ情報
   「A」マーク:約束の日に入金がなかった(未入金)←ネガティブ情報

auのCIC入金情報

「A」となっているのは、1回目の督促状が届いてすぐに支払った月で、「P」となっているのは、2回目の督促状(強制解約予告)が届いた後に支払った月です。

この「P」や「A」マークは、契約審査の時にはネガティブ情報として捉えられるため否決されてしまう可能性が高くなります。(特に銀行系の審査)

ただ、この「P」「A」マークだけであれば完全なブラックではありません。ブラックと呼ばれるのは、上記報告書の真ん中にある「返済状況」項目に「異動」と記載されてしまったことを指します。おそらくauの場合は未払いによる強制解約が執行された時点で異動になるのかと思われます。

ちなみに、ソフトバンクの場合は督促状が届いた状態で支払っても「$」マーク表示でした。

JICCの信用情報開示報告書の場合

JICCの個人信用情報にau(KDDI)の記載は無し。(恐らく、時間の経過とともに削除されたのかと思われます)

auの場合、支払状況については結構厳しく管理されているように感じます。某掲示板でも、「住宅ローンの仮審査に通ってたのに、携帯の引落日に間に合わなかっただけで、本審査に落ちた」という記載もありました。(審査側が「引落日に間に合わなかったこと」を知るのはCICをチェックするしか方法が無いので、auの未払い情報は数日以内にCICに登録されていると考えられます)

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cic

auの料金未払い(滞納)期間と契約解除までの流れまとめ

契約解除予告までの検証結果をまとめるとこんな感じ。

au契約解除までの流れ

    1. 当月25日の引落不可で未払い状態
    2. 翌月5日に「157」からメール通知
    3. 同月11日に回線停止するという案内(10日迄払えば大丈夫)
    4. 同月19日頃に2回目の契約解除予告ハガキが届く(27日迄払えば大丈夫)
    5. 同月28日に契約解除および個人信用情報機関へ登録される

強制解約されたあとは料金は支払わなくてもOK?

スマホ・携帯料金の督促状を無視し続けた場合は強制解約になるわけですが、では、仮に強制解約された後は料金の支払い義務というのは無くなるのでしょうか???

調べたところ、答えは「ノー」です。

au(KDDI)自体は、料金の回収自体を諦めますが、その債権は実は「子浩法律事務所(しこうほうりつじむしょ)」に譲渡されてしまうようです。そして、ここの子浩法律事務所からの督促は本当にしつこいという噂があります。書面、電話での督促が頻繁にあるようです。そして、分割払いにも応じないため基本的には一括返済がマストのようですね。

そして、この子浩法律事務所からの督促も無視していると、今度は裁判になるようです。裁判になってしまったら勝てるわけがありませんので支払わざるを得ませんね。結局支払うのであれば、こんな状態になる前に支払っておきましょう!

もし、auの携帯料金を支払うのがどうしても困難で、でもスマホは使いたいって時には、スマホや携帯の滞納情報を共有していない格安SIMを契約すると良いかも知れません。

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